岩櫃城へ

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    前々から行ってみたかった城がいくつかある。

    本能寺の変の後、歴史の教科書では秀吉の大返し・山崎の戦いと続くのだが、信長の死は日本各地に大きな衝撃を与えた。

    その一つが、神流川の戦いである。武田氏滅亡後関東に入った滝川一益と北条との戦い。緒戦は滝川軍が勝利するも、北条軍の本隊に敗れた滝川軍は、結局関東を脱出し国元の伊勢に逃げ帰る。

    神流川は武蔵と上野の国境となる川である。上野側のすぐ近くに倉賀野城跡がある。所謂、境目の城、である。山内上杉氏、武田氏、越後の長尾氏、それに北条氏と幾たびも戦いが繰り広げられた城である。今は、川が削った崖の上の児童公園に城跡碑が建っているだけだ。

    おっと、今日は岩櫃城がメインです。

    高崎から電車の乗り換え時間が1時間近くあったものだから、倉賀野で途中下車してみたという次第。

    高崎から吾妻線に乗り群馬原町で下車。そこから徒歩30分ほどで岩櫃山の案内所がある。城跡だけ見に来る人は少ないのかも・・・

    竪堀が印象的。本丸・二の丸付近の南側斜面は詳しい道標などないが、あちらこちらに堀・堀・堀である。本丸と二の丸の間の堀の先は北側の切岸(または天然の崖)になっていて、堀底道を勢いよく駆けてくるとトンデモナイことになる。

    おそらく、この縄張りを考えた人は、相当にシツコく厭らしい性格であったに違いない。是非、信長軍に攻めさせてみたかった城である。

     

     


    長井坂

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      高崎から上越線に乗って沼田駅の一つ手前、岩本駅で下車。無人駅の改札を出ると目の前に国道17号が走り、人家を挟んでその向こうは利根川である。沼田方向に少し歩いて利根川に架かる橋を渡る。岩本駅は沼田市だが、橋を渡ると昭和村になる。今日の目的地である「長井坂城址6.5km」の案内板が見える。GoogleMapsの経路案内に従って歩いていく。沼田も同じなのだが、駅は最も低い所にあり、そこから長く急な坂道を登ってやっと市街地に出る。駅から見上げた山の上に広大な畑や工場があるのだ。

      長井坂城址へは一度下って「長井坂城址4km」の案内板から再び登る。関越道の巨大な高架橋を見上げながら沢を渡る。その後も高架橋を見上げて九十九折の坂道を登って行く。北側の斜面にあたるため雪が残っている。雪の残り方がいやらしい。道を塞ぐように幅いっぱいに広がり、さらに車の通った跡は一度溶けて氷となっている。通路を間違えると氷の上を歩かざるを得なくなり何度も滑りそうになる。

      頭上に見ていた関越道を見下ろすようになった頃、ヘアピンカーブの曲がったあたりに土塁の一部と思える盛土が現れる。ガードレールがちょうど切れて、そこから下を覗いてみると空堀が尾根を分断するように斜め下に延びている。道路から簡単に降りられたから堀底を歩いてみることにした。直進するとすぐに崖にぶつかるが右に曲がってさらに下に続いている。何度も曲がりながらさらに下へ続く。どこまで続くのか気になるところだが、このまま下まで降りてしまったら折角ここまで登って来た甲斐がない。適応に切り上げて元の道路に戻った。どうやら空堀というより通路のようだ。沼田街道が城址の中を通っているが、その延長がこの堀底道なのかもしれない。

      さきほどのヘアピンから少しばかり登ると、急に畑が広がる。河岸段丘を登りきって平地に辿り着いた。城址は河岸段丘の端にあった。北はさきほど登ってきた九十九折の急斜面。西は利根川を見下ろす河岸段崖。東と南は真っ平な畑が広がっている。

      本丸には見事な土塁が残っている。曲輪と曲輪の間の空堀は埋もれているがその幅から往時の規模を十分想像させる。南側に追手門跡があり、幅の狭い空堀が複雑に屈折しながら本丸と二の丸の間の空堀に繋がっている。これが沼田街道なのだろう。

       


      小弓公方

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        小弓公方義明は、公方様の中では最も好戦的な人物であったに違いない。よほど腕に覚えがあったのだろう。総大将のくせに真っ先に敵陣に突っ込む。これでは従う武将たちも大変だ。見事小弓城を攻め落とすが、第一次国府台合戦では討ち取られてしまう。公方様は陣の一番後ろに居て、味方不利と見れば真っ先に逃げるのが普通でしょう。討ち取られるというのは稀有なことと言ってよい。

        そんな小弓公方の居城だったのが小弓城だ。今はほとんどが農地になっているが、周辺より高くなった台地上の土地は思ったより広い。切岸や土塁・堀で守られて、それなりの防御力を備えていたのだろうと思われる。

        国府台合戦後、小弓城も墜ちることになるが、その後小弓城に替わって築かれたといわれているのが生実城だ。生実も小弓もどちらも「おゆみ」と読むため、生実城は別名北小弓城ともいわれる。生実台と言われる細長い台地の西の端に本丸が築かれていたようだ。住宅地の中に小さな本城公園がありそこに説明板が建てられている。周辺は宅地化されてしまっているが、生実神社・重俊院の周辺は遺構が残っているようだ。


        諏訪原城

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          青春18切符で東海道を西へ。大井川を越えた金谷で下車。SLで有名な大井川鐵道の始発駅でもある。

          駅前は、何にもない。金谷の市街地は駅から離れたところにあるのであろうか?お昼ご飯、どうしようか・・・

          そんなことは二の次。それより諏訪原城跡だ。地図で見ると駅の北側になるが、GoogleMapが指し示す順路はまず西へ向かって道なりに南へ。さらに東海道線を越えて南東へ進む。まったくの逆方向、ずいぶんと遠回りだ。しばらく行くと右手の路地へ導かれる。本格的な上り坂だ。右手に石畳茶屋を見ながらそのまま進むと、いよいよ石畳の登り坂が姿を現す。旧東海道石畳である。受験生に人気のすべらず地蔵の前で手を合わせ、一気に登りきると、再び舗装道に出る。やっと諏訪原城跡の道標を発見。ここから城跡までは尾根伝いのほぼ平坦な道。それにしても、周りは茶畑ばかりである。諏訪原城跡も茶畑の中にある。

           


          関東鉄道常総線の旅

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            JR常磐線の取手駅。関東鉄道常総線の始発駅でもある。一日乗車券(1500円)で常総線の城跡を巡った。

             まずは、ゆめみ野で下車。高井城は取手市随一の城跡だそうだ。駅から20分ほど歩く。駅の近くは新興住宅地で、現在も次々と住宅が建てられている。そこを抜けると古い町並みに出る。高井城跡は古い町並みの外れに公園としてその姿をとどめる。常総線でもう少し行った相馬氏の居城守谷城があるが、高井城はその支城だそうだ。ということは、その昔は水上で繋がっていたに違いない。遺構は曲輪の周りに僅かな土塁と堀跡が残る程度だが、沼の中に浮かんでいたであろう往年の姿を想像すると楽しい。

            続いて、水海道で電車を乗り継ぎ下妻で下車。下妻駅から自転車を借りての城めぐりだ。自転車で巡るのには理由が二つ。

            まず、是非行きたい海老ヶ島城はどの駅からも遠く、歩くと片道90分はかかる。半日以上潰れてしまう。

            二つ目の理由は電車の本数。他の廻りたい城は駅からそれほど遠くはないのだが、電車がほぼ1時間に1本しかなく、電車の時間に大きく制約を受けることになってしまう。時間調整が難しく効率的に多くの城を廻ることができない。

            この周辺は実に真っ平だ。橋を渡るのに僅かに登り下りがある程度。自転車で走るのに何の障害もない。なんでみんな自転車を使わないのだろうと疑問に思うほどだ。自転車最高!で、海老ヶ島城、関城、大宝城と廻り、下妻に戻って多賀谷城に寄って駅に帰ってきた。まだ少し明るかったので常総線の終着駅下館まで脚を伸ばし、下館城まで行ってきた。五時前だったがさすがにもう暗い。

             


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