八王子城 2回目

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    八王子城に初めて行ってから後、三鷹図書館で「戦国の終わりを告げた城」を見つけた。椚国男氏の著書で、代表的な八王子城の研究書である。内容までは触れないが、八王子城の奥の深さに引き込まれてしまった。それにしても見逃してしまった遺構の多いこと。これは改めて八王子城に行ってみるべきだ。

    前回はハイキングコース(新道)を通って山頂曲輪へ登り、同じ道を降りて御主殿跡を見学した。今回はぜひ詰めの城まで脚を伸ばしたい。山頂曲輪までは前回と同じ新道を登る。前回よりやや靴底の厚いスニカーをはいてきた。それでもゴツゴツとした感触が靴底から足の裏に伝わる。ちゃんとしたトレッキングシューズの購入を考えねばならないかも。(プレゼントはいつでも受け付けています。26.5センチ、甲高です。)
    一度登っていると同じ道でも余裕が感じられる。苦も無く中の曲輪に着くと、そこから小宮曲輪を探す。「道がわかりにくい」のはこれまで歩いてきたハイキングコースとは明らかに異なる山道だからで、道自体ははっきりと伸びている。本丸曲輪まではみんな行こうと思うのだろうが、小宮曲輪は訪れる人も極端に少ないようだ。(本丸曲輪まで登って、松木曲輪で休憩。そこから帰る、または詰めの城経由富士見台方面へ向かう、というのが一般的パターンか)小宮曲輪では、寂れた社と狛犬が待っていた。他の山頂曲輪に比べると、足元の雑草も伸び、曲輪を取り囲む木々も多く見晴を遮っている。しかし、このすぐ下は九合目から中の曲輪へつながる道が通り、金子曲輪も眼下に見えるはずである。非常に重要な軍事拠点であることは想像がつく。周りの雑木を整理して眺望を確保し、ベンチでも置いて、九合目から直接登って来られるよう道を整えてやれば、もっと訪れる人も多くなるだろう。狛子犬(こんな呼び方でよいのやら?)がやたらに愛くるしい。


     
    小宮曲輪にある古びた社の裏から伸びる道を進んで本丸曲輪へ出て、いつものように松木曲輪で休憩をとってから前回行きそびれた詰の城を目指す。松木曲輪の 北側に設置されたトイレの前を通って、西側に降りる道を進む。道標には「詰の城・富士見台」とある。すぐに井戸がある。カンセイというのだそうだ。(字が 難しい・・・)ちゃんと水が汲める。城に井戸は必須です。さらに進むと水平方向に延びる道と結構急な下り坂の分岐点に差し掛かる。どっちだろう?道標が指 している下りを選択する。さらに進むと「馬冷やし」と言われる堀切に出る。ここから尾根道を進む。石がゴロゴロとして両側は急な崖である。倒木があちらこ ちらに見られる。時に根っこを上にして崖の下に転がっていたり、尾根道を塞ぐように横わたっていたりする。岩だらけの山ゆえ、深く根が張れず、倒れるとき は表層の土や石垣を巻き込む。そんな尾根道を登って下ってまた登ってと数回繰り返し、ようやく詰めの城に辿り着く。「天守跡」とある。さらに富士見台方面 へ降りると大堀切である。見事な岩を削った跡である。

    大堀切を見て大満足で中の曲輪まで戻る。午後三時少し前だが、夕暮れはすぐそこまで近づいている。中の曲輪の南側から降りて殿の道を通って御主殿に降りることにした。そういう道があるらしいのだ。見ると、中曲輪からロープが垂れ下がっている。どうやらここから降りるらしい。ロープを伝って降りて行く。足場がしっかりしている。思ったより楽に降りられた。ゴツゴツとした岩を降りると、竹藪の前を通って道が続いている。御主殿につながっていることを信じて進む。山肌を縫い倒木を跨ぎ下っていくと、大きな石碑が立った平台にでる。山王台とある。八王子城の合戦で命を落とした人たちの慰霊碑だ。(大正時代に建てられたそうだ)柵門台を通るときには気が付かなかったが、山王台から東へ延びる道は柵門台に続くとのこと。今日は反対側の下る道をいく。ずいぶんと急な下り坂が右へ左へ向きを変える。石ころがゴロゴロとしており足元を見ながら慎重に降りて行く。時折、数メートル先の藪の中からザワザワと木々の枝が揺れる。そういえば「野生動物にご注意ください」という立札があちらこちらにあった。狸か猿かそれとも熊か。さらに辺りは夕暮れを先取りしたように薄暗くなってきた。わけのわからない歌詞を出鱈目な節に乗せて歌い始めた。なんといっても小心者なので・・・
    そんなふうに降りていくと、やがて見事な石垣に囲まれた平坦地に出る。中央より西側にテーブルのような岩がある。さらにその下の段にも、その下にも、計四段の石垣が見事な姿を残している。すごい。
    石垣から少し降りると御主殿の西側に出る。ステージのような館跡のすぐ隣だ。こんなところに道があったなんて、前回御主殿を訪れた際にはまったく気が付かなかった。

    さすがに二回目。詰の城、山王台、殿の道と非常に充実した一日だった。
     

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