山の辺の道を歩きに行こう

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    何を思ったか、この猛暑続きの中、山の辺の道を歩きに行くことにした。
    古事記に数多くの神社が出てくるが、最も印象に残っているのが 三輪神社、大神(おおみわ)神社である。一度行ってみたいと思っていたところに、たまたま読んでいた司馬遼太郎の「街道を行く」で石上(いわのかみ)神宮を訪ねるくだりに遭遇する。この後司馬氏は大神神社へ向かうのだが、歩くのが嫌いな彼は理由をつけて車で移動する。本音かどうかは分からないが「やはり歩いてみるべきだった」と記している。さて、石上神宮である。司馬氏のこの文書に出会うまで興味がなかった、と言うより知らなかった。石上神宮についての説明は省くが、「行ってみたい」ところのひとつとなってしまった。
    自分の中で大神神社と石上神宮の点と点とが繋がった。繋がって線になったところに山の辺の道が重なる。その途中には崇神天皇陵まである。これは歩きに行くしかない。
     
    8月11日(火) 奈良盆地はこの日も暑かった。前日に新幹線で京都、近鉄で14時頃奈良に入る。一番暑い時間帯だ。炎天下の平城宮を歩き廻り、夜は人ごみの奈良公園を巡った。観光してます。当日は朝の散歩で春日大社に参拝。なんやかんやで天理の駅に着いたのが10時を廻っていた。もう太陽は真上に近いところで存在感を示している。駅前からタクシーで石上神宮まで移動。これからたっぷり歩くのだからこのくらいのズルは許されるでしょう。それにしてもタクシーの運転手さんは無愛想。無線で行先を告げる。「ジングー」。
    そうか、ここで神宮と言えば石上神宮のことなんだね。神宮球場しか思いつかないようでは旅人とは言えない。
    ジングーで参拝・御朱印を貰って、いよいよ山の辺の道を歩き始める。お供は二十歳の一応女子大生の長女である。カミさんも奈良までは一緒に来たが「とても歩けない」ということで定期観光バスで寺院巡りだそうだ。鎮守の杜を抜け溜池の畔を通り柿畑を縫うように進む。お天気は諦めがつくほど良すぎる。集落から畑、畑から次の集落へと快調に歩く。道標も分かりやすく配置されていて、途中1回しか道を間違えなかった。生憎、間違えた道は緩い上り坂で、しかも太陽が一番高いところにある頃で、実際に歩いた距離の5倍ほどの疲労感があった。竹内環濠集落の近くである。そんなとき、長女が「せんぎりや」を見つけた。店先(?)で「氷」の旗が左右に揺れている。冷蔵庫からかき氷を出し、代金箱に100円を投入してから世界一おいしい(と感じた)かき氷をいただいた。御主人が出てきてくれて、「扇風機つけてください。麦茶もどうぞ」と優しい声をかけていただいた。まさかこんな暑い最中にハイカーがいるとは思ってなかったかも。
    さらに畑の中を進んで集落に入り、庭先のような抜け道を通り、さらに墓地の中を通り、丘をぐるりと迂回して進む。長岳寺近くの天理トレイルセンターで一休み。さらにすぐ近くのお蕎麦屋さんでお昼にした。目と鼻の先は崇神天皇陵である。この辺りはどこを掘っても遺跡が出てきそうなところで、コンモリとした丘はそのほとんどが古墳と思ってよい。宮内庁の管理地がそこらじゅうにある。まさに日本で最も古い幹線道路である。(つづく)

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