長井坂

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    高崎から上越線に乗って沼田駅の一つ手前、岩本駅で下車。無人駅の改札を出ると目の前に国道17号が走り、人家を挟んでその向こうは利根川である。沼田方向に少し歩いて利根川に架かる橋を渡る。岩本駅は沼田市だが、橋を渡ると昭和村になる。今日の目的地である「長井坂城址6.5km」の案内板が見える。GoogleMapsの経路案内に従って歩いていく。沼田も同じなのだが、駅は最も低い所にあり、そこから長く急な坂道を登ってやっと市街地に出る。駅から見上げた山の上に広大な畑や工場があるのだ。

    長井坂城址へは一度下って「長井坂城址4km」の案内板から再び登る。関越道の巨大な高架橋を見上げながら沢を渡る。その後も高架橋を見上げて九十九折の坂道を登って行く。北側の斜面にあたるため雪が残っている。雪の残り方がいやらしい。道を塞ぐように幅いっぱいに広がり、さらに車の通った跡は一度溶けて氷となっている。通路を間違えると氷の上を歩かざるを得なくなり何度も滑りそうになる。

    頭上に見ていた関越道を見下ろすようになった頃、ヘアピンカーブの曲がったあたりに土塁の一部と思える盛土が現れる。ガードレールがちょうど切れて、そこから下を覗いてみると空堀が尾根を分断するように斜め下に延びている。道路から簡単に降りられたから堀底を歩いてみることにした。直進するとすぐに崖にぶつかるが右に曲がってさらに下に続いている。何度も曲がりながらさらに下へ続く。どこまで続くのか気になるところだが、このまま下まで降りてしまったら折角ここまで登って来た甲斐がない。適応に切り上げて元の道路に戻った。どうやら空堀というより通路のようだ。沼田街道が城址の中を通っているが、その延長がこの堀底道なのかもしれない。

    さきほどのヘアピンから少しばかり登ると、急に畑が広がる。河岸段丘を登りきって平地に辿り着いた。城址は河岸段丘の端にあった。北はさきほど登ってきた九十九折の急斜面。西は利根川を見下ろす河岸段崖。東と南は真っ平な畑が広がっている。

    本丸には見事な土塁が残っている。曲輪と曲輪の間の空堀は埋もれているがその幅から往時の規模を十分想像させる。南側に追手門跡があり、幅の狭い空堀が複雑に屈折しながら本丸と二の丸の間の空堀に繋がっている。これが沼田街道なのだろう。

     


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